自殺現場の遺品整理
現場の遺体を警察関連の業者が搬出して3日が経ってから、その部屋の遺品整理をすることになり、見積をとりに現場を視察していた時のことですが、その遺体があった床の場所に足跡がしっかりと残っており、リビングの床に寝そべるようにして亡くなられた様子。
亡くなられてから数日しか経っていないので、遺体の周辺はキツイ死臭を放っており、その奥にある部屋には多くの手紙や書類が散乱していましたので、後ほど遺族の方に渡そうと思い、散乱している手紙や書類などを拾い集めてダンボール箱に遺品整理として詰めていると、机の上に1枚の写真が置いてある事に気がつきました。
少し気になってしまったので、作業中に写真を手にとり見てみると、そこに写っている人の仲に私の知り合いが写っており、え、マジ、と声を出してしまいました。
3人で写っている写真でしたので、他の2人のどちらかが亡くなられた方だと思います。
驚きを隠せなかったワケで、同じ出身で地域も同じであれば有り得そうな話でだと思うで、納得もできるかと思うのですが、その写真に写っている私の友人は、遺品整理の現場から450キロも離れた場所に住んでいるわけですから、ビックリせずにはいられません。
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誰も知らない新しい住所
鳥肌がたってしまうほど偶然で、そわそわとしてしまい、すぐに友人の携帯電話に連絡をし、状況を説明したら本人は既に亡くなったことを知っており、3ヶ月くらい前に転勤で引っ越しをして電話では連絡していたのだけど、転勤した新しい住所を誰も知らなくて、電話にも出なくなった人のことでした。
そして、転勤してから2ヶ月たった頃に会社に出勤しなくなったという連絡が入り、音信不通になったので家族や従業員で行方を探しているうちに、住んでいる自宅が見つかり、そこで個人の姿を発見したと話してくれました。
友人も何故そんなことを聞くのか不思議に思って質問してくるので、今その遺品整理をしていることを伝えると、彼も流石に驚きの声を上げていました。
現場にいることにも驚かれており、遺品整理をしていたら友人が写っている写真が置いてあったのに結句して電話をさせてもらったことを伝え、このような不思議なこともあるのだと、これも何かの縁だと思って互いによろしく言い合い電話を切りました。
現場の遺品整理を依頼した方は、故人のお兄さんでして、現場には足を踏み入れたくない人のことで、作業が完了して臭いなどが気にならない程度になったら、確認だけでもしに来ると言っていたのですが、現場にこられたお兄さんに私と友人と亡くなられた方のつながりを話したら、私の友人のことも知っていて、今の話をすると相当驚かれていました。
今回のケースでは、故人は孤独を感じながら一人で自殺を図ってしまったのですが、遠くから家族や同僚が探しにわざわざ来てくれたことを感謝しているに違いありません。
今更ではあるのですが、故人の方に一つ言えることは、あなたは決して一人ではなく、一大事には見捨てることなく助けてくれる人がいたのです。